1960-70 年代初頭、「アレ、ボケ、ブレ」と形容される独自の表現で、日本写真史に大きな足跡を残した写真家・森山大道氏。1972 年に発表した「写真よさようなら」で、写真に対してひとつの決着をつけてしまった森山氏は、その後、自分の向うべき方向性を見失い、長いスランプの時代を迎えたと語っています。その後、新たな突破口を求め、1978 年の初夏から3ヶ月間、札幌市内にアパートを借り、そこを拠点として道内各地を精力的に撮影してまわりました。
しかし、当時撮影されたカットは殆ど発表されることもなく、フィルム現像の段階で保管されたまま今日まで眠り続けていました。2007 年6 月に札幌宮の森美術館で開催された森山大道「記録/記憶」展をきっかけに、残された膨大なネガを見直し、約2,000 枚をプリント。2008 年12 月に約400 点の作品を収録した写真集「北海道」が発刊されました。
その後、2009 年6 月から札幌宮の森美術館、夕張市美術館、アルテピアッツア美唄、札幌PARCO など道内各地を会場に異なる構成で巡る作品展「北海道−序章」が開催されてきました。
この「北海道−序章」に続く「北海道−第2章/展開」は、写真の町・東川町文化ギャラリーを皮切りにスタートします。今回の写真展では、東川町・旭川市近郊で今冬に撮影したデジタル・カメラによる最新のカラー作品をまじえ、約200点余りが展示され、「北海道」そして「Daido World」の魅力の核心に迫る写真展となります。是非、お楽しみください。 |